ALCについてまとめました。
外壁の搬入をしている荷揚げ屋さんも多いのではないでしょうか。
ビルの外壁によく見ます。
ALCとは
ALCは建物の外壁の材料です。
ALCは「Autoclaved Lightweight aerated Concrete」の略で、
訳すと
Autoclaved:オートクレーブ処理された(耐圧容器の中で高圧高温蒸気処理)
Lightweight aerated:軽量の空気を通す
Concrete:コンクリート
簡単に言うと「軽量気泡コンクリート」ということになります。
外壁 平パネル | 住友金属鉱山シポレックス株式会社ALC 建材。住友金属鉱山シポレックス(株)は、ALC「住友のシポレックス」を製造、販売する会社です。外壁 平パネルのページです。住友金属鉱山シポレックス株式会社さんより
ALCのメリット
- 耐久性が高い。メンテナンスをすれば、50年以上は工事が不要とのこと。
- 耐火性が高く、火事でも有害物質が発生しない。
- 軽い。細かい気泡を含むことで軽い。
- 値段が高い(外壁仲間のモルタルや、サイディングに比べて)
- 遮音性が高い、気泡が音を吸ってくれるので、自動車や電車生活音を防ぎます。
- 調湿性に優れている。外側は濡れたらだめですが、室内であれば、空気中の水分を吸って結露の発生を抑えて空調を快適にします。
- 断熱性が高い
ALCのデメリット
- 水によわい。細かい気泡が含まれていて、吸水性が高いこと。水を吸収すると、ひび割れて、欠落の原因になる。なので、絶対水は避けないといけない。ALCをつけたら、防水塗装はハッピーセットです。防水塗装はセットです。
- 定期的(10年くらい)にメンテンナンスが必要。シーリング(気密性を保つための充填剤、白いボンドみないなやつ)や、防水塗装などのメンテナンスが必要。
- 値段が高い。この世は金です。金ですぞ。いいものには金がかかります。
- つなぎ目が多い。つなぎ目が多いと、気密性を保つための、コーキングが多く必要になりますからね。
ALCの見た目
- 白い
- 表面に細かい気泡あり
- 軽石みたい
搬入時の注意点
荷揚げ屋なら、これが一番大切な項目です。
濡れてはいけない。
特に、雨の日の搬入は要注意です。雨が止むのを待つか、養生をしながらの搬入かです。
カドが欠けやすいから注意する。
クレーンでの搬入がほとんどだと思います。
先端がL型の金具なら、欠けることは無いですが、スリングの場合は、スリングの絞りが強くて、カドを粉砕する場合があります。当て木などをして、保護するとよいでしょう。
重量に注意する。
軽量と言っても、壁なので、数メートルの高さがあり、クレーンでまとめて吊るので結果重たいです。
クレーンオペレーターさんが、把握しているといいですが、ステージが耐えれる重量かどうかも考慮しなければいけません。
台車の車輪の向き
重量物なので、台車の車輪の向きが進行方向と逆だと、初動に無駄に力を使います。
進行方向に台車が進むようにセットしましょう。
クレーン作業の一般注意点を守る
吊り荷の下に入らない
荷の安定の確認
離隔距離を取る
台車の上のに手、指を置かない。(玉掛け合図が、遅れる場合もあるため)
職人さんの指示どおりおく
小口に書いてある、AとかBとかは、外壁の東西南北等の取り付ける面を表します。
まとめておきましょう。
あと、オス、メスありますので、揃えておきましょう。。
あとは、職人さんの指示に従うのが一番です。
ALCの3大メーカーについて
石膏ボードでいう、「吉野石膏」「チヨダウーテ」のポジションです。
なんでも、ALCは技術力が必要らしく、日本工業規格いわいるJISに認定されいるのは、3社しか無いそうです。ただ、その分品質はお墨付きというわけです。
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