荷揚げ屋なら、ケイカル板の搬入もたまにありますよね。
でも、たまにです。ボードみたいに沢山は入ってこないですし。
搬入の数量もボードに比べると多くないです。
なので、忘れないように、まとめておこうと思います。
ケイカルは、けい酸カルシウム(珪酸カルシウム)の略です。
名前は凄く軽そうな名前ですけどね。そこまで軽くない!
それでは、特徴から紹介です。
ケイカル板の特徴
- 比較的水濡れに強い
- 断熱性がある
- 軽い
- 寸法が変形しにくい
- 安定した結晶構造を持っているので、湿気での寸法変化が小さい。
あと、選べる仕上げ
塗装、クロス張り、タイル張りなど、好きな仕上げを選べます。施主が選ぶんですけど、、
あと、軽いといっても、枚数を4~6枚とか一度に持っていったら重たいです。
ケイカル板の用途
主に、水回り・外気に触れっぱなしのところに使われます。
- 厨房
- 洗面所
- 便所
- 地下室
- 駐車場の天井
- マンションのベランダ隔壁板
などです。厨房は、湿気と熱気と混在しますが、天井に使っていた材料がおちてくる等があって、職人さんが「どうだろうねぇ」と言っていました。
ケイカル板の種類
調べてみると意外と沢山、ありました。
加工方法によって、2種類に分けられます。
加工方法 | 用途 | |
タイプ2 | 抄造法(ウエットマシン) | 内装用、天井壁軒天井 |
タイプ3 | プレス法(ボードプレス) | 鉄骨耐火被覆用 及び内装加飾用 |
荷揚げ屋が扱うのは、タイプ2です。
内装屋さんの材料を運ぶので。
ちなみに、タイプ1は、現在生産していないそうです。
訳ありってやつです。アスベストが使われていたそうです。
タイプ2に関して、以後は説明します。
平板
そのままのやつ。なにも加工されていない。よく見るやつ。化粧板の基になるやつ。
加工されたやつ
2枚重ねの積層板や、穴ボコの有孔板(貫通板)
有孔板は、裏面に空気層をつけたり、ロックウール等をつけることで、吸音製が得られます。
化粧
平板の表面がつるつるなやつ。シートが貼ってある。トイレとかでよく見るやつ。
女子トイレは、ピンク
男子トイレは、黄緑・青とか
みますね。
この夏、新色のハニーブラウンも注目!!(※無いです)
ケイカル板のデメリット
- 薄くて割れやすい
- 衝撃に弱いというところがあります。
なので、衝撃に強い、耐水ボードを下地に貼り、その上にケイカル板をはられているという認識です。
学校のトイレなんて、元気な子供たち(ヤンキー)はすぐに集ってお菓子をボリボリします。
お菓子の取合いになって、暴れだします。。。。
ケイカル板には、荷が重いでしょう。。
ケイカル板の取扱い上の6つの注意点
- 汚れた手・汚れた手袋で触らない
- カドをつけて引きづらない
- 割れないように扱う。(割れやすい、欠けやすい)
特に、ボードを扱うように、ドスンっと置くと、割れる可能性があります。
ボードよりも繊細だという認識が必要です。
- 山になっているときは、1枚1枚、化粧面が上になる。
普段からの、ボードの山とだいぶ違うと思います。
石膏ボードが、2枚1セットで、化粧面同士が合わせっています。
でも、ケイカル板は、セットになっていません。
化粧面が上を向いています。
あまり大げさにしたくないので、サラッと説明しますが、イメージです。
- すぐに使わない場合は、山の一番上の一枚だけ化粧面を下にする。
これは、化粧面が汚れるのを防ぐためです。
ボードにも共通しますが。
- 捨てる場合は、「ボードゴミ」ではない。
区分としては、「ガラスくず・コンクリートくず・陶磁器くず」「がれき類」になります。
現場だと、混載ゴミに入れることがほとんどです。
いかがでしょうか。新色のハニーブラウンが待ち遠しいです。
はて、新色はどこで、使うんでしょうか。。
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