【違法?】荷揚げ屋が76.8kgの石膏ボードを持って階段駆け上がる?

荷揚げ屋について

荷揚げ屋といば、「石膏ボード」

ボードの花形?と言えば「階段あげ」でよね。スーパーハード4枚で76.8kgあります。

でも、階段上げしながら、こういう事を考えるかたもいらっしゃるのではないですか?

  • もし、階段でつまづいて、ボードの下敷きになったら、残された家族は、、、
  • こんな危険な業務て、駄目でしょう!
  • ちょっと、待てよ、こんな危険な作業って違法なんじゃないか?

という意見が、ちらほら全国から湧き上がっています。

僕も、荷揚げ屋という仕事に対して不信感を抱いた時期がありました。

そこで、徹底的に、労働基準法を調べました!(すごくあざといし、卑怯ですよね、直接聞けばいいのに笑)

その結果をシェアさせていただきます。

違法?合法?グレー?

結論から言うと、合法です。成人男性はどんだけの重量をもってもいいです。

労働基準法の中に、男性が搬入できる重量制限の記載がないからです。

以下労働基準法の関係条文を抜粋しました。

第六十二条 

使用者は、満十八才に満たない者に、運転中の機械若しくは動力伝導装置の危険な部分の掃除、注油、検査若しくは修繕をさせ、運転中の機械若しくは動力伝導装置にベルト若しくはロープの取付け若しくは取りはずしをさせ、動力によるクレーンの運転をさせ、その他厚生労働省令で定める危険な業務に就かせ、又は厚生労働省令で定める重量物を取り扱う業務に就かせてはならない。

第六十四条の三 

使用者は、妊娠中の女性及び産後一年を経過しない女性(以下「妊産婦」という。)を、重量物を取り扱う業務、有害ガスを発散する場所における業務その他妊産婦の妊娠、出産、哺ほ育等に有害な業務に就かせてはならない。

ガイドラインはあくまで行政庁だけで策定されるものであり、行政庁の運用基準・行動指針に過ぎない。国会で決められるわけではない以上、「法令上の根拠」はない。のため、裁判所の判断を拘束(=裁判規範性)することもなく、裁判ではあくまで「参考」にされるに過ぎない。したがって、実際の裁判でガイドラインに従っていることを主張し、それが認められたとしても、裁判に負けることはあり得る。

労働基準法には男性の18歳以上の重量制限の記載がない。

でも、「職場における腰痛予防対策指針」には、18歳以上の男性の重量制限がある。

重量制限をまとめると


(労働基準法、年少者労働基準規則第7条及び女性労働基準規則第2条、職場における腰痛予防対策指針より抜粋)

・年少者労働基準規則(◆昭和29年06月19日労働省令第13号)
女性労働基準規則(女性則)|安全衛生情報センター
職場における腰痛予防の取組を! |報道発表資料|厚生労働省
職場における腰痛予防の取組を!について紹介しています。

別紙 作業態様別の対策

I 重量物取扱い作業

2 人力による重量物の取扱い

(1) 人力による重量物取扱い作業が残る場合には、作業速度、取扱い物の重量の調整等により、腰部 に負担がかからないようにすること。

(2) 満 18 歳以上の男子労働者が人力のみにより取り扱う物の重量は、体重のおおむね 40%以下とな るように努めること。満18歳以上の女子労働者では、さらに男性が取り扱うことのできる重量の60% 位までとすること。

(3) (2)の重量を超える重量物を取り扱わせる場合、適切な姿勢にて身長差の少ない労働者2人以上に て行わせるように努めること。この場合、各々の労働者に重量が均一にかかるようにすること。

【解説】

2 人力による重量物の取扱い 最大筋力を発揮できる時間は極めて短時間であって、筋力は時間とともに急激に低下する。このことから、 取扱い重量の上限は、把持時間との兼ね合いで決まる。また、把持時間は、筋力の強弱によって左右される。 重量物を反復して持ち上げる場合は、その回数の分だけ、エネルギー消費量が大きくなり、呼吸・循環器 系の負担が大きくなっていくので、反復回数に応じて作業時間と小休止・休息時間を調節する必要がある。 なお、一般に女性の持上げ能力は、男性の 60%位である。また、女性労働基準規則では、満 18 歳以上の 女性で、断続作業 30kg、継続作業 20kg 以上の重量物を取扱うことが禁止されている。


職場における腰痛予防対策指針

労働基準法・規則・指針の違い


義務推奨かの違いです。

「法律・規則」は義務です。義務なので、守らなければ法律違反で裁判で負けます。

法律は憲法によって決められます。

規則は、法律にぶら下がったものです。

ざっくりした法律を詳細に記載したバージョンが規則です。

指針(ガイドライン)は、あくまで推奨されているものです。

国会を通らずに、有識者が厚生労働省との話し合いで決定します。

指針の内容は

「物運ぶときは、ハイヒールとかサンダルとかやめて」という具体的なものが示されている。

「おおむね」とか「位」とか、「男性が取り扱う事のできる重量の60%位」などすごく遠回しな表現です。XにYを代入しなさい的でややこしいっす。まじで。

まとめ

  • 成人男性が手で運ぶ重量制限はない!
  • 女性、子供は、表の通りです。

有識者は、男の体が丈夫なことを熟知している。笑

H25年に腰痛防止指針が改定される前は55kgという制限があった。

「人間の筋力は、違うから、一概に55kgというのは、どうか」という意見があったと予測できる。または、どこかの荷揚げ屋からクレームがあったのかもしれない。

「おおむね40%」という数字は、何かしらの逃げ道だろう。

荷揚げ屋は約80kgの石膏ボードを継続的に運ぶのことがあるので、、

女性や、高校生、中学卒業してすぐの荷揚げ屋はこの重量物に関するルールを把握しておくと、楽ですよ笑

また、経営者の方は、男子には気を使わなくていいということです。

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