一日中、荷揚げをした帰り、後輩と2人で、カフェに行った。
カフェて、笑
学校帰りの女子高生のようなテンションで爽やさ全開だった。
ちなみに、抹茶チーズケーキを頼んだ(女子高生かて!)
後輩と雑談をしていた。
後輩に真顔で、
「タケさんは、今も質素なご飯作っているんですか?」
と聞かれた。
僕「ナチュラルに失礼なこと言うなって!」
とツッコんだが、実際質素だし、反論する余地もなく、もやもやする感覚だった。
後輩も悪びれる感じでも無かった。
僕「ご飯作っているというか、卵かけご飯とか」
後輩「はははー(爆笑)、、、え、卵かけご飯だけですか?」
僕「”だけて“笑 ふりかけ、とかもかけるよ」
後輩「(爆笑)」
その場では笑っていたが、家に帰るとき、自転車を漕ぎながら内省していた。
客観的にみたら、完全に「質素」だ。
お笑い的には満点だったけど笑
でも、その日の違和感というか、しこりのようなものが消えない。
こんな話もした。
後輩から
「今の荷揚げの仕事をずっと、するんですか?」と。
僕「ずっとはしないよ。」
後輩「じゃあ、何かやること決まっているんですか?」と
僕「いや、、、、、ないよ」
後輩「そうですかぁ」
後輩は、気を使ったのか、気まずかったのか、少し黙り込んだ。
なんか、後輩と話していると、どんどん、自分の輪郭が濃ゆくなっていく。
今の自分の生活とか、将来への態度とか。
自分が曖昧に引いていた境界線の上から突き放された気分だ。
僕が荷揚げをやっているのは、「贖罪(しょくざい、過去に犯した罪を償うためにする行い)」のため。車を壊したり、現場で事故を起こして、会社の信用を底辺まで落としたからだ。
荷揚げ屋になってからキツかった経験で事故の件は、紹介しました。
うぬぼれかもしれないが、現場に出て搬入をずっと繰り返せば、会社が儲かる。
だから、冠婚葬祭以外で休んだことはないし、土曜日も出社している。
そう、思って今まで搬入をしてきた。荷揚げをしていた。
でも、後輩の一言で気づいた。
「何かやること決まっているんですか?」と。
荷揚げを辞めたあとの自分には、「何もない」
言い換えると、荷揚げ以外の仕事では全く通用しないということだ。
時間は膨大にあった。転職の準備も、貯金も荷揚げで少しできた。
一生できない仕事と知っているから、多少は質素な生活をして少しずつ貯金をしている。
自転車を持って、階段を登る。
自宅にエレベータがない。ちなみに、テレビもない。車もねぇ。
帰っても自転車を荷揚げている自分が笑えない。
1階にスナックがある。深夜でもにぎやか。元気のよい尾崎豊のI LOVE YOUが聞こえる。
尾崎を元気よく歌うなと思う。
なんだか、急に自分が、情けなくなってきた。
自分の背中を蹴りつけて言ってやりたい。
何が、贖罪だ。カッコつけるな。お前1人が抜けたところで大して会社は痛くない。
お前は社長に、養ってもらっているんだ。と。きっちりお給料もらって、日曜日は休んでいるじゃないか。勘違いするな。自分個人の実力で食っていけるようになってから贖罪とか言えよと。
自分は、甘いなぁと思う。うぬぼれている自分が恥ずかしい。
流されない強さと、継続する忍耐力がしばらくの自分の課題だ。
コメント
60まで荷揚げができる会社もありますよ!
東京ですけど。。
60歳て、、すごいですね!
作業内容を配慮されているんでしょうかね。